2016年6月5日日曜日

詩#52 少女の朗読

#52 少女の朗読

朗読する少女の囀り
恍惚に聴き入っては
偉ぶるように
脳裏の活字を追っていく

迫る句読点、。

僅かな間に
研ぎ澄まされた
究極の快感が
僕を襲い
艶めかしく読み上げられた

鍵「」カッコに
僕は緊縛され
人格を変えたその声
二重鍵『』カッコ

猛り形状を変えた
隠せぬ性器に
読み終えた本の角が擦れ

本を閉じた手が…



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