2016年6月5日日曜日

詩#51 恐怖

#51 恐怖

銃で打ち抜いた
剥製の 獣が
壁から顔を覗かせる
蘇る恐怖に
鎮魂の願いを
深紅の薔薇に託し
安堵する
生花の色情狂
枯れた棘が込められた
銃身 心臓 突きつける
「死ねば恐怖は蘇らないわ」
切り花の色目がウインクした。


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