2016年6月25日土曜日

詩#278 死にたいポルノ

詩#278 死にたいポルノ

人手に渡るヒトデの人撫で声に
真赤な分子の死にたい摩擦
粘着する自己保存の口紐が
弛んで鳴いた
ボク ヲ コロシテクダサイ
血にふやける薄皮の磨耗は
耳を疑えない幻聴への近道
認められない真実の目は
粉砕機の中の
叫喚部位に浸っている!
悪辣する垂れた背筋の胎児
腫れ上がった無声ポルノ
淫猥が教理の蜘蛛の巣に引っかけ
黄ばんだリンゴの芯に吊られている




#怖い詩

#エロい詩

#官能的な詩




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