2016年6月23日木曜日

詩#248 SとM

#248 SとM

闇の厚化粧に早贄が刺さる

Sの目覚めは弱さを知り
Mの目覚めは哀しみを覚える

薄日に隠れる薄馬鹿な薄羽蜉蝣
白くないモンシロチョウの
鱗粉だけを手に入れ
アルビノ女王蟻の
性器に叩いてやる
本性剥いた誰かの

三角に欠けた夢精な氷砂糖の無性な夢精

貴女の口唇の皺を
指先に知らせた後身に
悦の行進
無風な痛みが
黒光りする冷酷なステッキを
SとMのどちらかに傾かせる




#怖い詩

#エロい詩

#官能的な詩


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