2016年6月11日土曜日

詩#170 処女

#170 処女

スパンコールの鞭打ちに
墜落の飛行機雲
宮廷画家の嘘つきな絵筆
性器となって
額縁を彩り
精液に溶かし出した朝日
踏みとどまる
処女の回廊
螺旋階段のバラの棘が
夕闇に沈め
残り絵の揺らぐ1/F (*F分の1)
キャンパスの即身成仏
下地を塗りこんだ
白い放火魔


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