2016年6月24日金曜日

詩#254 罪と精神鑑定

#254 罪と精神鑑定

償い方を忘れてしまった
統合失調症に
僕の内奥が叫び声をあげる
痛めた悲鳴にもなれず
腐敗ほど美しくはなくて
罪を背負えなかったという
ただただ汚れた塊
精神鑑定よ
あなたはそれほど正しく
幻聴よ
あなたはどれほど魔性なのか
レモンをかけられ
変色しなくなったカメレオンの
皮をめくる夜
泣かないあなたに
ホワイトオニオンを
乱切りしたナイフが胸を突く
硫化リアルは
催涙を拒み
透明な薄皮は滑らす悪戯に
木天蓼の葉を白抜きした
黒いハンドクリームが
白い手に染みた時
肉を喰わせた空は
何色に見えたか
精神鑑定を含んだ死神に
僕は話しかけてしまう
林檎を齧りながら




#怖い詩

#エロい詩

#官能的な詩




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