2016年6月24日金曜日

詩#251 死んで

#251 死んで

死んでしまったから
許されることを
現実的に

命を削ってしまう
わたしのノートには
いつものカラスがとまっている
お気に入りの
真っ赤な万年筆を止まり木にして
自ら体を傷つけた
羽ペンの赤文字に
液だれしている
死ねの文字

平和活動家は言った
戦争がわかれば
ならない平和がわかって
もぐりの医者は言う
薬剤コントロールで
恐怖を覚えさえ
剃毛した看護婦が教える
口の中に貼りつく錠剤で
不安を知るの

知ったかぶった僕は何を言おうかと
語り継がれた幻覚と
妄想のフィクションだけを話す




#怖い詩

#エロい詩

#官能的な詩




0 件のコメント:

コメントを投稿