#251 死んで
死んでしまったから
許されることを
現実的に
命を削ってしまう
わたしのノートには
いつものカラスがとまっている
お気に入りの
真っ赤な万年筆を止まり木にして
自ら体を傷つけた
羽ペンの赤文字に
液だれしている
死ねの文字
平和活動家は言った
戦争がわかれば
ならない平和がわかって
もぐりの医者は言う
薬剤コントロールで
恐怖を覚えさえ
剃毛した看護婦が教える
口の中に貼りつく錠剤で
不安を知るの
知ったかぶった僕は何を言おうかと
語り継がれた幻覚と
妄想のフィクションだけを話す
0 件のコメント:
コメントを投稿