2016年6月22日水曜日

詩#236 kizu

#236 kizu

太陽を押さえ込んだ傷は月光への反射
こんなにも潮が引くのなら
その波に乗って月へ行けると
ウサギは行ってしまって
僕を見上げさせた満月
跳ねてるウサギ見て
ボクの身体は満ち潮で
びしゃびしゃなまま
喉の奥に
置いていかれた
塩辛さを感じながら
手を開いたら
いつの間にか
手 がぱっくりと
割れていた
岩場に張り付いていた
鋭いカラス貝のせいで
いまごろになって痛い傷




#怖い詩

#エロい詩

#官能的な詩



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