2016年6月10日金曜日

詩#151 我が子

#151 我が子

神光を放つ葉の葉裏
寝転び見上げた
むくんだ白い玉砂利を
突き出した舌で
参道の産道を転げ
口含んだ神酒
咀嚼嚥下できぬ口への口移し
へその緒の締め付け
亀甲縛りの解放が分娩を促し
それでも泣かぬ我が子
取り上げられぬまま
抱き上げられる



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