2016年6月21日火曜日

詩#229 青い青い

#229 青い青い

汚したい青空に
撃ち上げた白いカラス
放った手にいたぶる言葉の
手袋が擦り込まれ
湿度の白さに手を染めた
先っぽ引っ張った皮は
指先の罰
朽ちない流木に
流れない若根
香木となった
老木に言い淀む
青い流木
金魚の身を寄せる尾鰭



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