2016年6月11日土曜日

詩#167 骨格

#167 骨格

絶滅危惧種の骨格に
肉付きの悦びを施し
ハイヒールに踏みつけられた
甘美な生体認証の浮き彫り
毒咲くきのこ
緩められた三つ編みに
差し込まれた一指の解き
半熟の善がりが
爪を引っ掻く
一本の髪
張り詰めた緊縛の服従に
許しを請う


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