2016年6月19日日曜日

詩#215 支配者

#215 支配者

真っ赤な夕日の青い空
口に含んだ吊り葡萄
残した皮が舌掠め
喉奥に置きざり
種子の色
液果の氷砂糖
閉じ込めた蟻の涎穴
月明りの太陽
月はのぼらなかったのか
太陽は自ら隠れたのか
次を支配した空の奴は
海色を何色にし
自身を映したか



0 件のコメント:

コメントを投稿