2016年6月20日月曜日

詩#220 茶摘女

#220 茶摘女

濁したお茶に立てた茶柱
孤独な人間の賑やかな人影踊らせ
落とさぬ役立たずな灰殼の厄

沈殿の抹茶が澄み切らせた
上部だけの上澄み
濾された飲み物
何を願わせ 何を祈らせ 何を叶えさせる

しごき摘む茶摘女の夏が近づく



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