2016年6月5日日曜日

詩#38 鍵尻尾

#38 鍵尻尾

尻から生えた鍵尻尾
引っ張るように握られて
ぶら下がる
二つの丸い実の根元
艶めく生糸
優しく躾ければ
揺れた笑顔見せつけて
喰い込むように巻きつけた
隠せぬ仙人掌

棘 握りしめ
腐り落ちた二つの実

あなたの足指転がした
女陰にあてがう棘でさえ
あなたはへし折り跪かせ
透けるような花びらに
姿を変えさせる

波打つ花脈
そっと爪立たせば

なかなか切れぬ
抵抗の葉脈が
喰ってかかる

あなたの
その
肌 指先 口が僕を喘がせ
つけられたおむつに
僕は欲望を垂れ流し
あなたの乳首に吸い付く



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