2016年6月6日月曜日

詩#79 花と花

#79 花と花

決して時を同じくして
咲くことのない
花と花
四季を呪うのか
想像の神を罵るのか
凍てつく大地に足を踏み止めた
野草の花弁が凍りつく
魅せつけるように
温室の扉を開けた
黒蝶の羽音
蜂の毒が体を巡り
熱毒に犯された花に
禁断の 実が匂いを放つ
生き続けられぬ土壌
狂い咲きした僕の花に
あなたの花が寄り添い
死に絶える花に
真実の愛が溢れる


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