2016年6月4日土曜日

詩#30 闇花

#30 闇花

闇に沈んだバスタブの
僅かに張られた湯の中に
型押しされた
白いレースの下半身

型抜きされた
茂みの残骸 剥がれた垢
迷走水面浮遊
行き場を失い壁に張り付き

手すりに腕を凭れた遺体の指先
待つ時の刻む雫を垂らす

#怖い詩

#エロい詩

#官能的な詩


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