2016年6月9日木曜日

詩#141 貝殻

#141 貝殻

自分を知らない
蠢く白シャツの中で
酒蒸しの貝合わせ
闇夜を数える数え唄
裏顔同士の擦れ
響いた貝殻
凹に漏れ出し
沸点に浮かび上がる
服従のアクが跪き
手綱を握る女の
手が掬う



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