2016年6月9日木曜日

詩#133 6

#133 6

丸い鏡に叩きつけた
六の亀裂
打たれる姿に差し許した
六音だけの鍵盤
音がよがり
女主人の肖像画
震える手
削り落した顔料
しなる手
混ぜ合わせた指先は
片手弾き語りの裸婦
六和音全ての叫びに
ひと指はずした
意地悪な指
儚い音心地



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