2016年6月6日月曜日

詩#77 砕かれた鏡

#77 砕かれた鏡

あなたに投げつけた
砕いた鏡が
僕が知り求めた
あなたを映し
あなたの殺せない
青春の時の欠片を
血だらけの手で拾い上げる
流れ動く笑顔の中に
僕の愛は届かず
苦しみの涙が伝うだけ
寂寞の吐息で曇った
鏡面だけが
見尽くしたいと願う
うずくまった僕に
休息を与える



0 件のコメント:

コメントを投稿