2016年6月8日水曜日

#99 付け火

#99 付け火

枝垂れた桜の花の先
付け火の指跡
残した記憶
子宮壁の手痕
月経となって姿を現し
差し替えた僕の影
重い黒鍵の感触に
優しく押し戻され
昇天へと向かう炎に
むせび泣く




0 件のコメント:

コメントを投稿