2016年6月9日木曜日

詩#137 天鵞絨

#137 天鵞絨

空気が変わる
その重なりは
魅きつけ引き付ける縄
降ろされた痛痕
無色のパステル画
気怠く向き合う
歪な枝の木炭
裸婦の胸先
丸みを尖らし
片減りの磨耗
濃淡の暗となり
天鵞絨の襞に
隠された裏地の怪蝶
女主人の秘部
叩きつける艶
弾かれても

服従の口づけ



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