2016年6月6日月曜日

詩#73 間の人体図

#73 間の人体図

突き上げた
内緒のことがらに
色の薄いサングラスの目が笑う
置き去りにされた
性癖を憂えて
握りしめた淫靡なペン先
皮膚に埋め込み
体内に溶かす
強弱の不規則なリズムの収縮
猛け合う
喜びの秩序
突き抜ける
痛み分けの韻律
間の人体
逃げ出す肉体に
しがみつく精神
食虫植物の穴に落とされ
蟻地獄に身を投げる



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