2016年6月9日木曜日

詩#115 和洋の女

#115 和洋の女

レースの穴に差し込まれる
赤い折り鶴のクチバシ
鍵棒がしゃくる
赤い仕打ちの伊達襟
和洋の織りなしは
水指しの容赦ない手綱に
青磁の撫でる釉薬
白目のない網目の女
甘噛みする変わり種の僕に
口を汚して悦ぶ


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