2016年6月9日木曜日

詩#120 ろう石

#120 ろう石

教壇に立つあなたの
推し量られた
秘公式の数式
石板にろう石で書き写し
見えた答えに
立ち入れぬ僕
闇雲に消した
真っ白な数字の
卑猥な言葉
粉に塗れた両手の拘束
よがる声への罵倒
白い粉は何処までも
快楽を封じるように
身体に張り付き
叫ばせる
踏み出した陳者
手のひらに落とさせた
果てた愛液


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