2016年6月8日水曜日

詩#97 透明

#97 透明

ハイヒールに落とされた足先
愛させた女だけに魅せた
血の滲む巻き爪
入れられることのない
尖った靴先は
僕という靴べら
冷ややかな女に
寄り添う
見えない愛


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