2016年6月9日木曜日

詩#112 輪

#112 輪

花茎の欲望
通り抜けた薬指の輪
斬り落とし
責め立てる指先の支柱
悶える変化の影武者
侮辱と屈辱の卑猥な舌鼓
脅かすおもちゃで
宥め賺し
ひっくり返した耳に
露骨に吹き込む怪言葉
淫靡な露の間
逆さまな僕が映り込む


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