2016年6月9日木曜日

詩#104 光の椅子

#104 光の椅子

荒々しい息継ぎの膨張に
立て掛けられた光の椅子
打ちひしぐ声音が飛び乗り
喚いて
乳房を掴む
僕をさすり
知らぬハレー彗星の
尾鰭をしゃぶらせ
艶やかになだめる
椅子に色も影も形もない
透明な姿があるだけ


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