2016年6月9日木曜日

詩#124 海鳥

#124 海鳥

曇りない窓ガラスの裂け目
目玉を擦り合わせて覗き込む
せせらぐ川に集まる海鳥
艶やかな新緑に癒しを求めた
血だらけの羽休め
川面の血溜まりに
産毛の浮遊
奇声の共鳴 豹変の性感
自らの腐りかけの肉片を啄ばみ
それでも海へと戻る
血の雫を落としに


0 件のコメント:

コメントを投稿