2016年6月2日木曜日

詩#17 薬瓶

#17 薬瓶

真っ茶色の薬瓶が
美しい海の底に沈んで
ドクンドクンと
海の血音を聞かせると
病んだ海を
治療するかのように
窄めた口を上に向け
わたしは万能なのと
滞留しながら
ぞんざいに口を聞く

「そうよわたしは 人を助けたの
 人を殺してあげたのよ」



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