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2016年6月3日金曜日

詩#24 涙

#24 涙

暴力の性に
あなたの両目の涙
悦楽だけが
宙に浮かび
念仏となって
硯に落ちれば
女の咥えた
紅筆に含まれ
流したその目に
恐怖を渡し
ひとつの毛穴に全てを賭ける

求める口元
鮑結びされた水引
舌で詰っては
なぞってみせる

歪めて突き立てた義 肢に
奇縁の痛みが契り果て

僕は性の暴力に涙を見せず
愛というゴミに片目から
血の涙を流す



2016年6月2日木曜日

詩#16 涙

#16 涙

滲む中に針を刺し
滲む中に滲みいる
溶けることなく
裂けることなく
ただ膿んだだけ
削がれる舌が熱くなり
ぷっくり膨れた唇に
張り付く角膜纏わせ
見えぬその目に
鼓膜を這わせ
「ねぇ、見える?」と囁き笑い
灼熱の太陽で黒目を焼き切る