ラベル の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2016年6月16日木曜日

詩#199 色

#199 色

もいだ青柿
開いた手中に
腐乱の桃肉
飢渇漏れ出す
柿渋含ませた絵筆に
困窮の画家が撓み
着飾る裸婦
噛み砕いた桃の種に
拾い上げた
レモンの酸っぱさ
パレットに出された色に 
色はない。



2016年6月2日木曜日

詩#20 色

#20 色

白がごめんねと泣いた
青を水色に変えて

白は許しを請うた
赤をピンクに変えて

白はキリキリと痛み出した
刺し傷を癒すように
舌を舐め壊し

自分の黒い秘部を晒して
白を打ち消すように
噛み砕くと

鮮やかな色が
うすら笑って
白の運命を花言葉に変えた

いけない動物が目を剥き
あなたに尻尾を振ると
警笛を激しく打ち鳴らした

最後の言葉。
「サヨウナラ。」

白い人よ忘れないで
あなたは

「ぶっ壊れているの。」