#264 助けて
幻覚の僅かな隙間の
正気を探し続けた
“僕のそれが全て”で
幻聴を無視できる瞬間の
本音を見つけ続けた
“僕のそれが願う自身”であった
看護師の白さに黒目がよじれ
狂う中に
「どうがその僕を探してください」
精神の炭化を隠す
張り付いた白いシーツに巻き取られ
幻覚の激しい痛み
膝を打ち壊し
看護師に助けを請う
血液検査の精血までもが
擦り切れた幻聴と
溺れる幻覚に紛れてしまう
針から抜けた血から死臭がした
看護師の触れる手に
母性の傾きを求め
脳狂言の舞台劇
毒盛られた食事は食べられないと
点滴の晩餐を僕は選ぶ
チューブは手首を絞め殺し
この身体は刺されることを受け入れてしまう
医師の白衣は能面をしたためた
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